※DAT(ディー・エー・ティー、ダット、Digital Audio Tape)とは、音声をリニアまたは非リニアPCM方式でデジタル化して磁気テープに記録する規格、またそのテープをいう。
VTRでの実績があったこともあり、回転式ヘッド方式が「DAT」として商品化されることになったが、CDの完全同一の複製が可能とあって日本レコード協会などの猛反発に遭って紆余曲折の末、1987年に発売にこぎつけた。
音楽録音スタジオなどでは爆発的に普及し、また、持ち運びが出来るバッテリー駆動の製品を使って野外での生録音を楽しむマニアも少なくなかった。
しかし1990年代末期に入ると民生用CDレコーダーの普及、そして21世紀に入ってからはPCに直接WAVファイル等に録音できたり、高圧縮のデジタルメディアである「MP3」、「WMA」、「AAC」などに代表される携帯型のデジタルオーディオプレーヤーの着実な普及などによりその幕は下ろされた・・・。