“Memories" by Yayoi
Column (by 管理人)
"Yayoi"という人となり・・・
この"Yayoi"なる人物やいかに！？
本名は吉田弥生という方であります。
芸名もあり、「紅林弥生」または「Yayoi」と何かの法則に則って使い分けてるそうです。
基本的にはピアニストですが、鍵盤楽器ならなんでも弾けるスタジオ・ミュージシャンです。
また、作曲・編曲家でもあります。
スタジオ・ミュージシャンというのは、コンサートツアーなどで回っているミュージシャンと異なり、録音スタジオ等で用意された譜面を初見で弾きこなさなければならない強力な技量を持つプレイヤーのことです。彼女は高校生でプロデビューし、星の数ほどの有名アーチストの録音に参加してきたそうです。
また、クラシック畑出身ではないのに、ショパン、チャイコ、ラフマニノフ、ドビュッシー、バッハなどを好んで弾きこなすまさに才女といったところ。
特に最近はバッハに傾倒しており、私と相通じるところが多いこの頃です。
私のアルバム"Tapped-on Bach Digital"も彼女がぜひ発売しろと勧めてくれました。
彼女とはもう２５年くらいの知り合いですかねぇ〜・・。スタジオ仕事ではよくご一緒しました。
知り合いというよりは私の姉御って感じですね。
最近では、さだまさしさんの長女の佐田詠夢さんとのコンビで"Pretty Bach"というCDを出しました。私もサウンドディレクターでご一緒しました。
iPhoneとiPadを常に持ち歩き、ヒマさえあればゲームやってる不思議な人です。（コンサートの本番５分前でもテトリスやってた）
音楽演奏に関して、基本的に練習というものをしません。口癖は「わたし天才だから！」
でもイヤミに聞こえないところがスゴい。いるんですよ。やっぱり「天才」は。
ソロアルバム"Memories"
録音は2005年の秋。ハリウッドにあるキャピタルレコード・スタジオにてアメリカの一流ミュージシャンたちを惜しげもなく起用して完成させたソロCDです。録音エンジニアなんぞはアル・シュミットというグラミー録音賞をなんども獲っている大御所が担当！これには驚きました。
このアルバムは基本的には彼女のバラード・ピアノソロが中心になってますが、リズム隊が入ったフュージョン系やボーカルものもあり、なかなか楽しめる内容になっています。
あ、一応コラムなのでかいつまんで短評しないといけないですね。
個人的に特に気に入っているのは・・・
１曲目「Seagull」・・カモメという意味ですが、そのまんまカモメの音から始まります。
このカモメの音は私が日本から持ってきた効果音CDから編集して作ったんですが、これがもー大変。適当な上品なカモメさんがいなくて数種類を切り貼りしてなんとか。カモメだけで１時間はかかりましたよ。
透明感あるサウンドはまさにサンタモニカの海岸線を感じます。
３曲目「Sunrise」・・なんか切なく、遠い過去の記憶を引き出してくれるような雰囲気が好きです。
メジャーかマイナーかどっちか分からない不思議な曲です。（３度抜き奏法ではと）
というか、アルバム全体通して調性感を敢えて薄くしてるのが特徴的ですね。
４曲目「On the Cloud」・・シャンテ・ムーアの澄んだ歌声が実に心地よい名バラード曲。
この曲は彼女がまだ10代の頃に作曲したそうで、関係者の間では「バラードC」という曲名でした。念願叶って英語歌詞も付き、豪華に仕上がっています。最後のサビの部分がコード進行が変わるところが気持ち良いです。
５曲目「17 Miles Drive」・・サンフランシスコのやや南の海岸線に"17 Miles Drive"という道が本当にあるんです。それはそれは見事な景観で爽快なドライブが楽しめるとか。その雰囲気を音楽にしたそうです。
私が一人で走りに行った時は大雨で海岸線どころか前さえよく見えない状態でしたorz
フルートは大御所のヒューバート・ローズが吹いてます。
６曲目「Sunset」・・夜明けもあれば日没も。サンタモニカの色鮮やかな夕景が目に浮かぶようです。
ロス西海岸の夕日は本当にキレイでわざわざクルマで見に出かけるほどの価値があります。ロスに行かれる方はぜったい必見ですよ！
７曲目「Morning Express」・・天が抜けるような青空の朝。ジョギング、ブレックファースト、クリーニング、メイク・・・いろいろやることイッパイ！ちょっと慌ただしい様子がそのまま曲に表れてます。レニー・カストロのアドリブ？パーカッションが冴えています。全体的に" オシャレ "な感じのナンバーでしょうか。
１１曲目「Scottish Wind」・・なんと１１分もある大曲です。でも何度聴いても飽きないです。アメリカンなグルーブ感がたまりません！ずーっと聴いていたい曲です。２０分くらいでも良いくらいです。吉田のシンセとカーク・ウェーラムのサックスが掛け合いするところは最高です。
ところでこの曲だけはiTunesで単体で買えません。アルバム全体を購入しないと聴けないようになってます。でもせっかく買うのでしたら当店直販のCDでどうぞ！
以下、詳細は彼女のHPに日本語で掲載されてますのでそちらでどうぞ！
キャワユイ猫のコーナーもあります ^ ^ ;;;
彼女のHPへ
